留学を決意するまで


ここに住みはじめて3週間余りが過ぎましたが、ここに来るに至るまでの数ヶ月間だけでも、自分の人生について考える機会がたくさんありました。まずはそこから書いておきたい。




留学を本当に実行しようと決意して

行動に移したのは、2018年の夏でした。


その時の私は

大学生の時まで住んでいた故郷を離れて東京で数年間働き

約2年かけて担当させてもらっていた大きな仕事が終盤を迎えたこともあって

急に自分の立場や周囲の状況を俯瞰的に見ることができるようになっていた時期でした。


「働く」ということが苦ではなく

仕事は充実しているし職場の人にも担当顧客にも恵まれていたので

現状に不満はなくこのままずーーーっとここに居てもいいな、と思っていました。

勤めはじめたころは好きになれなかった会社だったけど笑、この会社の社員の為にもっと改善できることはないかな?とか

会社の役に立つようなことをしたいとさえ思うほどに、自分の生活の大半は仕事の事を考える日々でした。


だけど…毎日が不満なく朗らかにすぎていく反面、このまま行くと私はきっと同じペースで今後も歩き続けることになりそうだ、ということに

どことなく疑問を感じていました。

このままここにいたとして、あと数年〜十数年後に、私は人生で後悔する事はないかな?

という感じ。


仕事はこの職場のままでいいか他の可能性も考えたいか、ということだったり

今後の数年間を今と同じペースで歩き続けた場合に

「もっとエキサイティングな人生を辿れば良かった」なんて思ったりしないだろうか、と考えていました。

友人にも指摘されるほど飽き性なので笑、

平凡でごく普通の会社員生活に飽きる時が来るかもしれないなぁと。


それから、これはのちに言及することになりますが

親の影響もあって、自分は何か大成しなければいけない、という思いも漠然とありました。

今の自分にも満足しているけど、もっと向上心を持つべきだ。その為には何をすればいいだろうか。という感じ。

アラサーの方なら、男性女性問わず、みなさんが考えることなのかもしれません。


当時3年半近く付き合っていた人がいて、その人と結婚するのかどうか、すごく迷っていた時期でもありました。

アラサーで独身女性だから、子どもを産みたいと考えるなら年齢的にも結婚すべき。

だけど、本当にそれでいいのかな?ちゃんと自分の人生に納得して、お互いの人生に関わって行く覚悟があるのかな。


数ヶ月かけていろいろと考えたのですが

何故か私は昔から「普通なら選ばないようなしんどい方を選ぶ」というクセがあるらしく(母親談)、

私は20代最後のチャレンジに挑むという決意をしました。


まずは、付き合っていた彼にお別れを相談しました。

彼には本当に私のわがままに付き合わせてしまって申し訳ないという思いでいっぱいでしたが

きっとお互いにベストパートナーではないと思う気持ちがあったのが大きな理由でした。

だましだまし見たくないものに蓋をして来たけど、今後一生連れ添うことを考えると、お互いに別の道を行く方が幸せになれると思いました。


とはいえ、社会人になってから上京した為東京に友達が多くない私にとって、仕事が辛い時期を支えてくれた唯一の人だったので

お別れしてからしばらく喪失感が大きすぎて、普通に生活することが苦しかったです。


そして、その喪失感もあいまって

「これ以上に失うものはもう何もない。留学するとしたら今しかない。」という気持ちが高まり、

上司に時間をとってもらって話すことを決断しました。


いつも仕事の相談をする時のように、ちょっと時間ください〜!と言ったので上司は全く身構えてない状態で、

突然「留学したいので退職か休職させて下さい」と言い出す部下に、度肝を抜かれたと思います。笑


とても視野が広く柔軟な上司なので

すぐに意図を理解して下さり

そこからあれよあれよとことがすすんでいったのでした。


つづく